設立の背景

品種の多さは世界一。

日本で商業的に生産・販売されている花や緑は20,000品種。そのうち、毎年、3,000~5,000品種もの新品種が日本の花の市場に登場しており、その数は世界一を誇ります。種苗登録も年間800品種にのぼります。育種家や種苗メーカーなどが丹精込めて創った新品種の花は、作り手の心と技術そのものが反映されて世に出ているのです。

もともと品種大国ニッポン。

江戸時代に日本を訪れたヨーロッパ人が驚いたのは、植物相が豊かなこと。オランダ商館医・シーボルトは「ここには未知なる植物が眠っている」 「温帯圏に位置する日本の植物は、ヨーロッパの戸外でも栽培できるだろう。園芸家にとっても垂涎の的になるに違いない」と日本の植物に目をつけました。ヨーロッパの園芸に大革命をもたらしたカノコユリ、ヤマユリ、アジサイ、マキ、ギボウシ、ツバキなど、日本の原種の花で、西欧で人気を博して里帰りしたものも多いのです。もともと日本人の自然観は、花鳥風月への想いを寄せ、四季に咲く花に対する感性が非常に優れています。日本人の遺伝子には花色や形の新規性に対する感性や、新品種を見分ける審美眼が備わっていると言えます。

生活者にいい新品種を。

日本で、これだけの新品種が流通しているのにもかかわらず、生活者にはなかなかその情報が届いていません。生活者の「どれが新品種か分からない。」「いい品種を教えてくれれば、買いやすいのに。」という声に応えて、花の業界が推薦できるのが『いい花の新基準。』がキーワードのジャパンフラワーセレクション入賞品種です。ジャパンフラワーセレクションでは、新しい品種の中から、日本人の感性に訴える優れた品種をコンテスト形式で選び、花の美しさに加えて「育てやすさ」「購入しやすさ」「飾りやすさ」なども評価していい花を推薦します。