認定登録品種ガイド
ペチュニア「タイダルウェーブシリーズ シルバー」
ジャパンフラワーセレクション2011-2012 受賞品種
- 受賞年 2011-2012
- 部門名 ガーデニング部門(苗物部門)
- 品目名 ペチュニア
- 品種名 タイダルウェーブシリーズ シルバー
- 学名 Petunia Hybrida
- JFコード JF01485
- 賞名 ニューバリュー特別賞
- 育成者権者 PanAmerican Seed Co.
- 販売開始時期(年月) (種苗)2011年1月頃から (商品)2011年5月頃から
審査講評
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ほふく性と立体的な草姿を両立した品種。鉢だけでなく造園用や花壇でも旺盛な株を楽しむことができる。摘芯した後の回復力に優れており、摘芯後約2週間から20日で完全な形の草姿になってくるので、花を長く楽しむために摘芯をぜひお勧めしたい。花色は夏に他の植物ともあわせやすい淡い紫がかった白色で、ひらひらと立ち上がる形でさわやかな印象を受ける。また、紫がかった白色の色味に幅がみられ、その花色の濃淡を楽しむことができ、これまでにないおもしろい素材になり得る。他の自然風の植物とあわせやすい素材として、近年の消費者のニーズに合致し、新しいスタイルのペチュニアとしての提案ができる。
これまでにない楽しみ方で、新しい価値観を提案するものであり、ニューバリュー特別賞を受賞した。
花の特徴
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1. 超ビッグペチュニア。 草丈は膝丈、株張りは1.5m。造園にもってこい。灰色カビ病に耐性があり。横に這う性質が強いウェーブとは別のタイプのペチュニア。草丈が高くなるように育成されたシリーズです。広がりはイージーウェーブとほぼ同等で、草丈は膝丈くらいになります。造園用や立体的な花壇を作りたい方にお勧めです。
- 2. ほふく性、そして立体的な草姿を両立した、花壇定植後のプレゼンスがきわめて高い品種。平面的な花壇ではなく、ある程度丈のある植物と組み合わせることで、立体感のあるダイナミックな花壇を醸成。三次元的な草姿を作る故に、花芽の偏りが少なく、球状の株全体に花がつきます。旺盛な株質を有し、しっかりと分枝をつくるため、生殖生長へ入るまでには十分な日長時間を要する。ただし、個体差は少なく生育、開花の同期性は高い。
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3. 株質が非常に旺盛なため、生産時は適切なスペーシングと生長制御処理が必要である。とくに3月中旬以降、日長時間が延び始め、温度が一定の域を超えると、早め早めのスペーシング作業が必要となる。参考として、育苗の段階で本葉2、3枚展開時にBナインを5,000ppm、あるいはボンザイを15ppmが可能。その後の状態を見ながらもう1週おいて再度、処理することも可能。鉢上げ後も、状況を見ながら、同希釈のBナイン、ボンザイなどで効果がある。
推奨ポイント
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(消費者)
① 横張りだけではなく丈もあるので、花壇などで立体感のある旺盛な株を楽しむことが可能。
② きれいな草姿を維持したまま育つので、花壇の他に大鉢やコンテナなどでも充実し、見ごたえもある。 -
(生産者)
① ほふく性と丈を兼ね備えた立体的なペチュニアで、類似性のある品種がなく明確な差別化が可能。
② 発芽から育苗、そしてポット上げの後も歩留が高く、生産性のとてもよい品種。 -
(小売店)
① 他にはないダイナミックなペチュニアで、見本鉢などの利用によって訴求性の拡大も可能。
② 芽つきが多く、店頭に納品された後も連続開花を維持。