認定登録品種ガイド

ペチュニア「マドンナの宝石ピンク」

ジャパンフラワーセレクション2010-2011 受賞品種

  • 受賞年 2010-2011
  • 部門 ガーデニング部門(花壇苗部門・コンテナ苗部門)
  • 品目名 ペチュニア
  • 品種名 マドンナの宝石ピンク
  • 学名 Petunia
  • JFコード JF88763
  • 賞名 フラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)
  • 出品者 有限会社村岡オーガニック
  • 育成者 村岡 昌美
  • 主な販売・流通時期 4月~6月頃
  • 主な流通・販売地域 全国
  • ホームページ http://muraokaorganic.com/
  • 問い合わせ先 有限会社村岡オーガニック 営業担当:村岡朋典 tel:0858-37-2459 鳥取県東伯郡北栄町東高尾419-4 *なお弊社では一般のお客様への直接販売は行っておりません。 

受賞マーク

  • フラワー・オブ・ザ・イヤー2010(最優秀賞)

関連ファイル

審査講評

  •  花色は柔らかな感じのピンク色で花筒部が白く、優しい色合いである。また、葉色はやや黄緑色がかっており、花色との対比が可愛らしく、株の全体の色彩の印象を引き立てている。JFS審査会で栽培試験を行ったところ、今年の記録的な猛暑のなか驚異的なパフォーマンスを見せた。
    まず、花壇苗として30cm間隔で植栽したところ、1カ月足らずでマウンド状を形成し、全面が花で覆われた。その後も旺盛に分枝・生育し、草姿も乱れることなくマウンドの形状を保ち、梅雨や猛暑の中でも天候に大きく左右されることがなく、安定的に咲き続けた。曇天時の開花性も良かった。また、1株当たり、株径は1.7m以上になり、1株当たりの累積花数は25,000程度に達した。ペチュニアでは累積花数が2万を超える品種は、これまで行ってきたJFS審査会ではなかった。
    一方で、コンテナにて20cm株間で植栽したところ、20日後にはプランターを花で覆い尽くした。その後も旺盛に分枝・生育し、梅雨や猛暑の中はもちろんのこと、晩秋まで休むことなく咲き続けた。また、栽培途中で一斉にピンチすると、旺盛な分枝によって1カ月足らずで再び株が花で覆われるようになり、目的に応じて容易に草姿を整えることができた。
    分枝性・花着きなどの生育特性、花色・花型・葉色などの形態特性は、いずれもこれといった欠点がなく、非常に優れているものと認められた。花壇用あるいはコンテナ用、また、1株植え、群植のいずれの用途でも十分にパフォーマンスを楽しめる総合的に秀逸な新品種で、フラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)を受賞した。

     

花の特徴

  • 1 従来の品種にはない中高性品種。従来の品種と比べ成長力が旺盛で1株で70~80㎝に育ち300花程度の花をつけます。1mを超える株に育つものもあります。こぼれるような花付が見事で、従来の品種と比べ分枝性が多く、節間が短いので株割れしにくい品種。1株でそのパフォーマンスをしっかりと楽しめる品種です。

推奨ポイント

特徴

  • (消費者) 今までのペチュニアにはあまりみられなかった中高性品種のペチュニア。生育も旺盛で花付も良く。1株で株幅70~80㎝程に育ち300花程度の花をつけます。従来の品種よりも分枝性が多く節間が短いため株割れしにくく、草姿のバランスが良いのも特徴です。生育が旺盛ですので、万一株が乱れた際は切り戻しによって簡単に株の整形が可能。丈夫で育てやすい品種であり、1株でユーザーの方がしっかりと楽しめる品種。
  • (小売店) 生育が旺盛で1株のボリューム、花数、栽培管理の容易さなどにおいてユーザーの皆様に驚きのパフォーマンス、栽培の楽しさを提供できる品種です。また、丈夫で管理が簡単ですので、これから園芸を始められる方にも十分に楽しんで頂ける品種です。

栽培管理のポイント

  • 【概要】 『マドンナの宝石』は旺盛な株張りとこぼれるような花付が特徴の中高性ペチュニア。とにかく1株のボリュームに驚かされます。1株のポット苗を植えるだけで、株幅70~80㎝(花数:約300)にも成長します。中には1m(花数:約1000)を超えるものもあります。大株でこんもりとなり、分枝性が良く節間が短いので株が割れにくく草姿のバランスが良いのも特徴です。花は中小輪サイズ(約4㎝)、花色は光沢のある淡いピンクです。コンテナ植えはもちろん庭植えでも良く育ち、春から秋に楽しめる品種です。
  • (植える時期)4月~6月、8月後半~9月中旬。※地域や栽培環境によって異なります。
  • (土の種類)腐葉土など、有機物が多く、水はけのよい土。
  • (肥料)月1回固形肥料を適量追肥するか、週に1~2回薄めた液肥を適量与えると良い。
  • (水やり)表土が乾いたらたっぷりと水をやる。
  • (植え替え時期)切り戻しした後に、もう一回り大きな鉢に植え替えてください。植え替え後は、追肥をし、新芽がふくまではいつもより水やりを控えめにしましょう。
  • (消毒) ナメクジ等の食害が出る場合、市販の薬品で対応してください。

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