認定登録品種ガイド
ジニア「ザハラ・ファイア」
ジャパンフラワーセレクション2009-2010 受賞品種
- 受賞年 2009-2010
- 部門名 ガーデニング部門(花壇苗部門)
- 品目名 ジニア
- 品種名 ザハラ・ファイア
- 学名 Zinnia marylandica
- JFコード JF85657
- 賞名 グッドパフォーマンス特別賞
- 出品者 Ball Horticultural Company
- 育成者 Peter Stefany
- 育成者権者 Ball Horticultural Company
- 販売開始時期(年月) 2009年5月から
- 主な販売・流通地域 全国
審査講評
- 従来の同系の品種に比べてオレンジ色の発色がよく、花が大きいジニア。定植から連続して絶え間なく開花する優れたパフォーマンスが評価され、グッドパフォーマンス特別賞の受賞となった。
花の特徴
- 日本の真夏のような高温、しかも湿度の高い条件でもとてもしっかりと株を維持し、大輪の花を数多くつける夏場の花壇に最適の品種。花壇に植えた後に強い日光の下でも花が褪色しません。
- 形態的な特性として、従来の同系のジニア品種と比べ、ひとつは花のサイズが大きいことが特徴で、直径は条件もよりますが5㎝以上です。ふたつめは、屋外に定植されたあと花の色が落ちないことです。従来品種の中には、屋外に植えつけて後に直射日光にあたって容易に褪色してしまう品種もありますが、ザハラはそういった特性ではありません。
- ザハラ・シリーズは病気に強く、強健な性質を有する品種です。特徴である発色を十分に引き出すために、低温、低日照、そして肥料不足という3つのマイナス要因をできる限り忌避することがポイントです。とくに春先の温度と日照の条件が不安定な時期においては、これらの条件を十分に工夫して施設栽培を管理していくことが重要です。
推奨ポイント
- (消費者)プランターや花壇への定植、また少し大きめのポットに複数の株を植えつけてもバランスよく、しっかりと育ちます。ご購入後は日あたりのよい場所へ植えつけ、あるいは配置すると、オレンジの花色がよりいっそう鮮明に現れてきます。ザハラは、強い株と大きな花弁、そして安定した発色を維持するため、比較的肥料を多く必要とする植物です。そのため、置き肥などを用いていただき、肥料切れが生じないようにしてください。
- (生産者)基本条件として、温度(最低温度16℃以上)と十分な日照が維持できる環境を整えられるのであれば、とても管理しやすい品種です。強健な性質を有し、病気や害虫に生長を損なわれるようなこともほとんど報告されていません。花の発色を強く鮮明にするためには、十分な日照が必要です。たとえば曇りがちの日が続くような場合は、HID灯を用いることも選択肢のひとつですが、出荷前にしっかりと施設栽培を管理していくことが重要です。
- (小売店)ザハラ・シリーズは、高い温度と十分な日照が株の状態を最良に保持するための条件です。したがって、店頭の日あたりのよい場所へ陳列、配置されることを強く奨励します。上の消費者向けのコメントにもあるように、このシリーズの特性を維持し、ご購入される方へ最良の状態で提供できるようにするためにも、水切れあるいは肥料切れには注意が必要です。